EDとは|勃起不全・勃起障害あなたは大丈夫ですか?

結婚後のセックスがうまくいかない

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ある夫婦のセックスについての問題です。男性は若干の勃起不全です。朝起きたとき、ペニスの勃起はあるのですが、最近はそれもないときが多くなってきていました。たまにマスターベーションをしたときは、最後まで射精でイクことができます。

 

しかし、情けないのと、奥さんに申し訳ないのとで、最近では一緒に寝るのもつらい、周りの人からは子供はまだかと言われるし、仕事に行くもの嫌になってきている。

 

このように話す男性からは、恥ずかしいという思いと、何とかしてほしいという藁にも縋る気持ちが伝わってきました。

 

一応、気持ちを落ち着かせるような漢方薬を飲んで、次回は奥さんと泌尿器科に行く約束をしました。

 

2週間後、約束通り夫婦で泌尿器科へ行きました。奥さんはやや小柄でぽっちゃりした、子供っぽい印象の中々チャーミングな女性で、ご主人以上に緊張しているのか、ほとんど自分から口を開いてくれず、質問に対しても「はい」か「いいえ」で答えるだけでした。なるべく緊張を解きほぐすようにと注意しながら質問をしました。

 

この夫婦はまだつきあい出してから意図度もお互いの裸を見たことがなく、もちろん一緒にお風呂に入ったこともないといいます。奥さんが恥ずかしがるからということで、セックスの時も真っ暗にしてから出ないと嫌がるそうでした。
そのうえ自分からご主人に抱き着いて言ったり、ましてはペニスを触ったりするなど思いもよらず、ご主人が途中でダメになって焦っていてもどうしていいかわからずに、ただじっと寝ているだけという状態でした。ただしセックスそのものに嫌悪感を持っているというものではありませんでした。

 

これはもう奥さんの性教育から始めるのが近道だと考え、まず、勃起のメカニズムについて説明し、性的興奮にとって、見たり見られたり、あるいは触れたり触れられた利が特に大事なことであるなど事細かに基本的なことを話したうえで、最初は一緒にお風呂に入ることから始めるようにしてはどうかと提案しました。
ご主人には、勃起してもあまり挿入することにこだわらないように何度も念を押しておきました。

 

それから1か月後受診された時には、奥さんの方の抵抗は少しは時ほぐれており、一緒に入浴したりもできるようになっていましたが、まだご主人のペニスに触ったりすることまではできていないようでした。ご主人の方は、まだ挿入できないことにこだわり浮かない顔をしていました。

 

そこで、一度、挿入にこだわらないセックスを楽しむこと、例えば体のどこをどんなふうに触れば気持ちがいいのかをお互いに伝えあいながらその快感を楽み、奥さんにも思い切って、ご主人の性器に触れるよう宿題を出しました。
たまたま、アメリカで出版されて話題になった、快感を得るためにセックスマニュアルともいえるような本がありました。これを二人に読んでもらい、できる範囲のことを実践してみるようにと渡しました。条件は必ず二人そろって読むことでした。

 

それから2か月ぐらいしてご主人が本を返しがてら受診に訪れました。打って変わったような明るい表情になっていました。

 

「うまくいっているみたいですね」
「はい、ありがとうございました」

 

最後の診察はこれだけで終わりでした。ストレスを引き起こしてくる原因というのは実に千差万別で、それこそ人のはずだけあるともいえます。他人から見れば、「なんだそんなことか」と思えるようなことでも、当人にとっては多きは負担になっていることがあります。また、ストレスの原因となっているのに自分自身で気がつかないでいることも少なくないようです。